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部分入れ歯を飲み込んでしまった!?高齢者は注意

入れ歯使用で注意事項の1つに指摘されているものが誤飲です。
ケースとしては部分入れ歯で起こること多く、特に小さい場合などでは就寝中に飲み込んでしまう危険性があります。
非常に稀ではあるものの中には総入れ歯を誤飲したケースもあり、この場合は事故などによる衝撃が原因になっています。

入れ歯の誤飲に関してはこれまで14年間にわたってのデータが公表されています。
例えば分類で見た場合には臼歯片側欠損部分のものが最も多く50%を占めており、総入れ歯では6%程度の割合になります。
また状況では食事中が最も多く57%になっており、年齢別では男女ともに60歳代が大きな割合を占めています。
大きな特徴として50歳代以上で多く発生していることがあり、その割合は男性では89%、女性では100%に上ります。

誤飲に関しては、特に高齢者への喚起が行われています。
データでは70歳代以上の割合が男性では37%、女性では66%を占めるなど高く、最近の入れ歯は歯茎に優しい物が多いことからつけっぱなしにされやすいことも原因の1つになっています。
そのために、就寝中に外れて飲みこんでしまうケースもあり、寝る前には必ず外すことが大切になります。

誤飲の状況には歯科治療中に落下や交通事故による衝撃、食事中の落下、泥酔や睡眠など意識レベルが低下したケースなどがあります。
誤飲で考えられるリスクには大きく、窒息や肺炎のリスク、消化器壁損傷・穿孔のリスクの2つがあり、飲み込んでしまった場合には医療機関での適切な処置が必要になります。

窒息や肺炎、消化器壁損傷・穿孔は死亡例が報告されており、十分な注意が必要です。
まず、咽頭に入れ歯が留まることで器具自体の刺激に加えて食べ物や唾液が肺炎を引き起こすと考えられおり、死亡例では朝食時に誤飲された下顎全部床義歯がひっかかったことが原因になっています。
また、咽頭や食道入口部などに引っかかった場合では、入れ歯の圧迫による咽頭の腫れや器具自体による上気道狭窄によって死亡に至る可能性があります。

体の仕組みでは、消化管異物のほとんどが自然に排泄されます。
入れ歯も同様に捉えられがちですが、問題なのは、部分入れ歯のクラスプなどのように鋭い縁のある器具が消化管壁の損傷や穿孔を起こしやすいことがあります。
穿孔が起きるケースには誤飲時・消化管停滞時と摘出をするときの2つがあり、停滞した場合の多くは食道で発生しています。
死亡例としては大動脈穿孔、頸部縦隔膿瘍、心タンポナーデなどが報告されており、十二指腸など下部消化管で起こることは稀です。
摘出時に関しては処置中に食道穿孔や縦隔気腫をきたした例や、摘出後に縦隔膿瘍を発症した例などが報告されており、処置を受ける際には熟練した医師のいる医療機関を選ぶ必要があります。